歯を失わないためには定期検診が必要不可欠
歯の健康をいつまでも維持するためには、お口のトラブルを“予防”することが何よりも大切です。予防のためには、患者様自身での毎日の正しいホームケアと定期的な歯科医院での適切なメンテナンスの両方が必要不可欠です。どちらかだけではトラブルを予防することはできません。
むし歯や歯周病は初期の段階で発見し早期に治療することができれば、歯への負担を最小限に抑えることができます。歯科治療で削った歯質は二度と元に戻ることはありません。健康な歯質をなるべく削らず、大切な歯を長く残すためには、むし歯や歯周病の予防と早期発見・早期治療が重要です。当院では、定期検診で予防のための適切なメンテナンスを行うとともに、ご自宅での正しいケアの方法もレクチャーし、歯の健康と全身の健康の関係性や予防歯科の大切さをお伝えしております。
予防歯科メニュー
歯磨き指導
患者様のお口に合った歯ブラシの選び方、歯ブラシの持ち方や動かし方、歯磨きのコツを丁寧に分かりやすくアドバイスします。患者様の歯並びやお口の状態に応じて、歯間ブラシやフロスなどの口腔ケアグッズの使用方法もレクチャーいたします。むし歯や歯周病を予防するためには、毎日の汚れや歯垢を正しく除去し口腔内を清潔に保つことが大切です。
当歯磨き指導中の患者様の口腔内のスキャン動画
普段見えない角度からチェックできるので理解が深まります!
スケーリング
歯磨きで磨き残した歯垢は48時間ほどで石灰化しやがて歯石に変わり、歯磨きでは除去できなくなってしまいます。歯磨きで落とすことのできない歯石はスケーリングで徹底的に除去します。スケーリングを行った後は、歯の表面がなめらかになるため歯石の再付着を防ぐ効果も得られます。
クリーニング
歯磨きで落としきれていない歯の汚れや歯垢は、専用の器具や薬剤を用いたクリーニングで取り除きます。定期的なクリーニングは口腔内を清潔に保つ効果だけでなく、口臭の予防にもつながります。
フッ素塗布
歯に高濃度のフッ素を塗布することで虫歯菌を抑制し、歯質の強化と歯の再石灰化を促します。約3ヶ月に1回歯科医院でフッ素塗布を行うとむし歯予防に効果的です。
特に歯質がまだ柔らかくむし歯になりやすいお子様におすすめの予防歯科メニューです。フッ素塗布後30分間はうがいや飲食は控えるようにしましょう。
より精度の高い「エアフロー」対応の歯科医院
エアフローとは、歯の表面に超微細なパウダーをジェット水流で勢いよく吹き付けることで汚れを除去する歯のクリーニング機器です。エアフローを使用したクリーニングでは、歯に強固にこびりついたバイオフィルムや着色汚れ、タバコのヤニなども徹底的に除去することができます。またエアフローは歯の表面や歯茎へのダメージが少ないため、矯正治療中の清掃やブリッジ・インプラント周りの清掃にも適しています。エアフロー後は歯の表面がツルツルに仕上がるので、しばらくの間プラークや着色汚れの再付着を防ぎます。ホワイトニング前にエアフローを行うとよりホワイトニング効果を高めることができます。ただし、呼吸器疾患がある方やナトリウム摂取制限がある方などは使用できない場合がありますので、持病をお持ちの方は事前にご相談ください。
※エアフローは自費診療となります。
エアフロー後は歯の表面がツルツルに仕上がるので、繰り返し行うことでプラークや着色汚れがつきにくくなります。
保険で歯科ドッグを行っています!
当院では、保険適応内で歯科ドックを行っています。むし歯・歯周病を予防し、健康な口腔環境を維持したい方はお気軽にご相談ください。
定期検診の流れ
1ご来院
お電話もしくはWEB予約にてご来院予約をしていただき、ご予約日に当院へお越しいただきます。初めてご来院される患者様は待合室にて問診票をご記入いただきます。(お持物:マイナンバーカードもしくは保険証)
2検査・カウンセリング
まずはじめに虫歯や歯周病がないかチェックをします。目視でのチェックに加えて口腔内カメラ撮影等細かく行っていきます。そのデータをもとに改善点などを丁寧にご説明させていただきます。この際に患者様の気になることやお悩みなどもお聞きしておりますので細かい事でもお気軽にご相談ください。
※応急処置が必要な場合やご希望の場合はレントゲン撮影を行い適切な処置を優先しておこないます。
3染め出し・ブラッシング指導
磨き残しや上手く歯磨きが出来ていない箇所を可視化するために、歯の汚れにのみ反応する染め出し剤を使用します。そのうえで適切なブラッシング方法を指導させていただきます。
4歯のクリーニング・歯石除去
歯科衛生士による歯のクリーニングと歯石の除去をします。歯石を除去し、歯の表面をツルツルにすることで汚れが付きにくくなり、むし歯や歯周病の予防にもつながります。また、着色による汚れが落ちることで歯の見た目もきれいになる場合があります。
5フッ素塗布・仕上げの研磨
仕上げに歯の表面を研磨しフッ素の含まれるジェルやペーストを塗布していきます。フッ素には歯を強化する作用がありますので虫歯や歯周病予防に最適です。
最後に歯の状態確認を再度行い、今後の定期的なメンテナンスでの来院目安などの予防プランをご説明させていただき終わりとなります。
セルフケア
当院では患者様お一人お一人に合わせた歯ブラシや歯磨き粉などをご提案できるように豊富なセルフケア商品を扱っております。受付にて購入可能ですのでご希望の患者様はお気軽に受付へお申し付けください。
予防歯科のよくあるご質問
定期検診はどのくらいの間隔で通えば良いですか?
目安は3〜4か月に一度です。お口の中の細菌は、毎日のブラッシングだけでは完全に除去できません。数か月で歯石が再び付着するため、歯科医院での専門的なケアでリセットすることが大切です。症状やリスクに応じて、1〜6か月の間隔でご案内しています。
症状が特になくても定期的に行った方が良いですか?
はい、定期的なご来院をおすすめしております。痛みが出てからでは、すでに進行していることが多いため、「悪くなる前に通う」ことが予防歯科の目的です。早期発見・早期対応により、治療費も身体の負担も軽減できます。
定期検診は保険適用内ですか?
一部が保険適用になります。 歯石除去や歯周病の管理などは保険内で受けられますが、検査なしでのクリーニングやエアフローは自費となる場合があります。料金ページを事前にご確認ください。料金ページはこちら
妊娠中でも通院はしても大丈夫ですか?
はい、問題ありません。妊娠中はホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすく、出血しやすくなります。安定期であればクリーニングや検診を受けることが推奨されています。母体にも赤ちゃんにも良い影響がでやすいです。
予防歯科の処置は痛みがありますか?
基本的に痛みはほとんどありません。
予防歯科で行う処置(歯石除去やPMTC、フッ素塗布など)は、治療ではなくお口を清潔に保つためのケアです。
ただし、歯ぐきが腫れていたり、歯石が多く付着している場合には、一時的にしみる・チクチクすると感じることがあります。
その場合は無理に進めず、痛みのない範囲で丁寧に行うよう配慮いたしますのでご安心ください。
定期的に通っていただくことで、歯ぐきが健康になり、痛みを感じにくくなる傾向があります。
定期検診は保険適用内ですか?
検査を受けた上で歯周病管理が必要と診断された場合、歯石除去等を含む定期検診は保険適用内での診察が受けられます。歯周病検査なしでのクリーニングやエアフローを保険適用で行うことは法律で認められておりません。その場合は自費診療となりますので、料金ページを事前にご確認下さい。料金ページはこちら。
定期健診で着色汚れも落とせますか?
保険適用内のクリーニングでも落とせる場合がございます。ただ、着色してから時間が経過している歯にこびりついた着色は無理に汚れを落とそうとすると歯に細かい傷がついてしまい、より着色しやすくなってしまいます。その場合、エアフロー等の自費診療をおすすめする場合がございます。料金ページはこちら。
定期健診で歯を白くすることはできますか?
エアフローでの自費診療メインテナンスと併せたホワイトニング治療を推奨いたします。料金ページはこちら。

